用意するもの |
・笛膜(葦の茎の繊維) ・阿膠(アージャオ:驢馬の皮が成分の漢方薬) ※阿膠がない場合はヤマト糊の水溶きで代用できますが、笛膜を貼り付けた後の微調整ができません。 ・水 ・はさみ又はナイフ ・ウエットティッシュ |
笛膜の貼り方(右利きの方の場合) |
1.膜孔より一回り大きい四角になるように切る。(約2センチ四方) 2.筒状になっている笛膜の「輪」をナイフやはさみなどで切開き、平らにする。 |
3.切った膜の中心部あたりを柔らかくするため、両手で端を持って軽く揉む。 さらに笛膜の繊維の向きに対して直角方向に軽く引っ張るようにすると、繊維と垂直な皺が出てきます。 |
4.阿膠を水で濡らし膜孔の周りに塗る。 ・笛の長手方向に塗ると塗りやすい。 ・孔の内側に付かないよう注意!付いた場合はウエットティッシュ等で拭き取る。 ・塗りながら粘着性が出てきたら均一になるよう指で広げる。 |
5.笛が縦方向になるように左手で支え、右手で膜を膜孔に置く。 ・膜の繊維は笛の縦長方向と平行になるようにして下さい。 ・この時、左手親指の腹で膜の左側を固定しながら右手で膜を引っ張り、笛子の長手方向に対して垂直な皺を出した後、右手親指で膜の右側を押さえて平になるように固定する。 |
6.一度貼り付けたあと、再び左親指で膜の左端を軽く押さえたまま、右の親指で軽く右になでることで笛膜をしっかりと平らに固定できるので、張り具合を均等に調整する ・引っ張りすぎると、笛膜の特徴が出せず、音色がこもって音量が出ません。 ・張りが足りないとゆるみすぎて雑音が出たり音が鳴らなかったりします。 ・試奏してみて張りが適当でなかったら膜孔部分の膜はぬらさないように注意しながら唾液または水で膜孔の周りの笛膜を少しだけ湿らせる。 ・張りが強い場合は膜孔方向に向かって親指で軽くなでてシワを緩ませる。 ・張りが緩い場合は膜孔から外に向かって軽くなでてシワを調節するとよい。 ・コツは、とにかく膜の繊維方向と垂直にシワが浮き出るように貼ること。 |