十三堂工房
台湾の李十三楽器工房から日本へ
十三堂工房は台湾有数の温泉街-宜蘭県礁渓にあります。

台湾工房では、二胡を製作する最初の工程として東南アジアへ出向き、二胡の心臓部である蛇皮を調達、選別する事から行います。

最も二胡に適した蛇皮は全長が5メートル前後、生後3~5年までの蛇で、厚みや弾力のあるものが良いと言われています。

但し二胡の材料として使用できる部分は5メートルうちの数分の一と非常に少なく、大変貴重です。

十三堂楽器は質の良い蛇皮を得る為に現地にて調達と選別を行い、またこれによって正規輸入に必要な「原産地証明書」を取得しています。

木材に関しても東南アジア各地で上質なものを選別し、台湾工房でそれぞれの木材に応じた加工をしています。

しかしそれがどんな音色になるかの判断は非常に難しく、熟練した楽器職人の高度な技術を要する作業です。

このように材質から吟味して作られた二胡を李十三が厳しい目で隅々までチェックし、その検査を通過したものだけに自らの銘を入れ、日本へ出荷しています。

最近は大量生産された二胡を多くの楽器店で見かけるようになりましたが、そのような二胡とは品質のレベルが違うことがご理解頂けるかと思います。

<職人・李十三>

十三堂は楽器職人-李十三の名をとり、資材調達から製作まで、厳格な品質管理の下、楽器を世に送り出す李十三の情熱と誇りを込めて名付けられた、オリジナルブランドです。

十三堂工房の商品は開発から、部品資材の輸入、製造まで全て一貫管理されており、演奏家の皆様に安定した、高品質な楽器をお届けしております。

李十三は中国北京器楽学会の会員でもあり、拉弦楽器をはじめ、弾撥楽器や吹奏楽器などの製作理論にも精通した、台湾を代表する楽器職人のひとりです。

李十三の卓越した技術と独自の製作理論に基づいて作りだされた、二胡や中国竹笛をはじめとする民族楽器は、世界各国の著名演奏家に愛用され、絶大なる評価を得ています。

二胡製作者プロフィール

李十三
台湾宜蘭県出身
二胡類をはじめ、各種楽器の製作理論に精通し、台湾やアジア各国にて講演を行う
中国北京器楽学会会員
中国「中原民族楽器有限公司」楽器改革チームのメンバー
特製花梨二胡(李十三作)が台湾国立伝統芸術センターに展示中

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